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Channel: 関東化石採集の旅
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飯岡層の化石【セトモノツノガイ】

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皆様、こんばんは。
皆様のお住まいの地域は台風7号の被害は無いですか?
何事も無いように祈るばかりです。
ちなみに関東地方は現在、強風が吹き荒れています。今のところ我が家は強風による被害は無いですね!


さて、今夜は予告どおりに6月17日に採集した化石を掲載します。
今夜、掲載する貝化石は、いちじくさんと共に何年も屛風ヶ浦で採集してきましたが、初めて採集した種類です。


イメージ 1

セトモノツノガイ科
和名:セトモノツノガイ
学名:Laevidentalium coruscum (Pilsbry, 1905)
殻径:6.36mm
殻高:48.97mm
産地:千葉県旭市上永井(屛風ヶ浦)
特徴:殻はやや大型の象牙型。殻質は薄くて壊れやすい。殻表は平滑で光沢がある。わずかに側扁し断面は卵形。背側は微かに平坦になる。殻頂には切れ込みなどは無い。殻口は幅より高さがわずかに大。
現生種は、房総半島以南、熱帯西太平洋の水深10~1886mに生息。





【殻頂部の拡大画像】

イメージ 2

※ 殻の剥がれた部分が多いのですが、残像部を良く観察すると殻頂部には肋が全く存在しません。これは名前を決める上での大きなポイントです!
深海に生息している掘足網において、この大きさ、この反り具合、そして殻頂部には肋が無いこと。
以上の3点を満たせる現生種で日本近海産貝類図鑑の絵合わせと特徴解説で合致した種類を探したところ『セトモノツノガイ』だけでした!


いちじくさんは採集してましたか?
これで飯岡層から産出するツノガイの仲間は『ムチツノガイ』『ハラブトツノガイ』と併せて3種類目となりました!
しかし、この3種類のうち『ハラブトツノガイ』だけが、どうしても良い標本が獲られません。
何時も狙ってはいるんですけどねぇ~
(+o+)

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