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Channel: 関東化石採集の旅
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三浦層群 千畑層の化石【 ホホジロザメ 】

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皆様、こんばんは。
最近は、更新を怠け気味になっていますが、決してネタが切れた訳ではありません。
もう、ポケモンGoが忙しくて… ( ^o^)

さて、今夜は鋸南では滅多に産出しないサメの歯に登場していただきます。

採集したときは『 お~ メガロだよ、メガロ!(;゚д゚) 』とビックリ仰天しましたが、良く観察をすると鋸歯縁が直線的です。鋸歯も細かく鋭い…
しかも、歯冠に厚みがありません。

我が家には掛川産や印西産があるので、採集してもレアな気持ちが全く無かったのですが、この産地を根城にしている採集者からは『 この産地ではメガロドンよりレアなサメの歯ですよ!』と言われて、気分を持ち直しました。



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アオザメ属ネズミザメ科
和名:ホホジロザメ
学名:Carcharodon carcharias ( Linnaeus )
最大歯冠高:30.10mm
最大歯冠幅:26.81mm
産地:千葉県安房郡鋸南町元名字高塚
産出層:三浦層群 千畑層

※ 歯冠と歯根の付け根付近が地圧でひび割れており、母岩から取り出すことができない状態になっています。もちろん歯根はありません。




【 鋸歯部の拡大画像 】

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※ とても細かい鋸歯の付近を拡大してみました。
摩耗が少ないことから、あまり遠くから運ばれてきた個体では無いようです。



アルビアンさんのブログとサメの歯繋がりで、ちょっとだけコラボですよ!
(^_^)ノ




【 お知らせ 】
平成28年10月15日(土)に印旛沼周辺の化石採集会を久しぶりに実施したいと思います。
参加希望者は、内緒でコメントをお願いいたします。集合場所等は、後日、連絡を致します。
採集場所は仲村・鶴巻を予定しております。



三浦層群 千畑層の化石 【 ギンザメ 】

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皆様、こんばんは。
お久しぶりでごさいます。

埼玉も漸く日中が涼しく、過ごし易くなってきました。絶好の化石採集シーズン到来ですね!


さて、今夜は先月採集した魚類の歯化石です。サメと云う名前が付いてはいますが、板鰓類ではありません。




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ギンザメ目ギンザメ科
和名:ギンザメ
学名:Chimaera phantasma? ( Jordan?and Snyder,?1900 )
最大歯冠高:13.68mm
最大歯冠幅:10.66mm
最大歯冠厚:4.35mm
産地:千葉県安房郡鋸南町元名字高塚
産出層:三浦層群 千畑層


※完品ではありませんが、とても珍しい化石です。



【 参考画像 】

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※ ギンザメは、普通のサメの仲間と違い鰓が1つしかありません。なので実際は『サメ』と名前が付いていてもサメの仲間ではありません。

詳しくはWikipediaで調べてくださいね!





【 おまけ 】
先週の土曜日に石灰藻さんと2人で化石採集に行きました。

朝6時に我が家を出発!
現地には朝7時半頃に到着です。



【 千葉県香取市伊地山の風景 】

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表面採集だけでなく、篩がけもバケツ1杯分だけしてきました。何が入っているかな?
(^-^)

この産地は2時間程度で化石採集は終了です!まぁ~ おまけみたいなものです。
次は本命の印西市に向かいます。



【 千葉県印西市山田 ( 鶴巻 ) の風景 】

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この産地では『 キオロシシラトリガイ 』『 ヒナガイ 』『 コタマガイ 』狙いで、午前・午後と採集をしましたが…
残念!(>_<)


う~ん…
それでも手ぶらではありません。
大小の『 ヤツシロガイ 』を10個体もお土産で持ち帰りました。



【 山田の採集成果 】

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ごらんのとおり、珍しい化石の成果はありませんでした。

石灰藻さん、お疲れ様でした。
次回は皆様を誘って【 沼層 】に行きましょう!
(^_^)ノ


三浦層群 千畑層の化石【 アカシュモクザメ・アオザメ 】

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皆様、こんばんは。
10月になってから3回目の更新です。ブログを開設して以来、最低の更新月ですねぇ~
来月は、ブログ開設4周年記念になるのにこんなことで良いのでしょうか?
ちなみにネタ切れではありませんよ!
ネタは部屋中に転がっています。いや、いや、部屋に入り切らずに庭にも転がっていますよ。(笑)


さて、今回が千畑層で採集した魚類化石シリーズの最終回です。
意外と種類が少なくて申し訳ありませんでした。何しろ、サメの歯よりも貝化石を採集している方が多いもので…





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メジロザメ目シュモクザメ科
和名:アカシュモクザメ
学名:Sphyrna lewini ( Griffith & Smith, 1834 )
最大歯冠高:8.21mm
最大歯冠幅:5.51mm
最大歯冠厚:2.13mm
産地:千葉県安房郡鋸南町元名字高塚
産出層:三浦層群 千畑層


※ 正体が判明したので、和名・学名を記入しました。
浪士710さん、アルビアンさん、JUNさん、そしてイスルスさん、本当にありがとうございます。







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ネズミザメ目ネズミザメ科
和名:アオザメ
学名:Isurus oxyrinchus( Rafinesque, 1809 )
最大歯冠高:10.31mm
最大歯冠幅:8.05mm
最大歯冠厚:3.36mm
産地・産出層は同上

※ このサメの歯も名前が判明しました。
皆様、本当にありがとうございます。
m(_ _)m



以上です。
10年以上、通っている割には数が少ないと自分でも思いますが、元々、貝化石狙いで化石採集をしていたことから『サメの歯を採集しよう!』と云う意気込みが全く無かったので、小さなサメの歯が目に入って来なかったのでょう!



11月からは更新頻度を上げます!
しかし、記事の中味は貝化石ばかりですよ!
貝殻大王の本領発揮です!(^-^)


飯岡層の化石【 現地報告 】

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皆様、こんばんは。
今日から11月です!
昨日でクールビズも終了。職場にネクタイをしていかなくてはならないので、ちょっと面倒臭くなりましたよ!(笑)

さて、今夜の記事は10月30日(日)に約1年ぶりに採集に訪れた千葉県旭市の屏風ヶ浦での化石採集記です。参加者も『いちじく』さんと私の2人だけです。


朝5時に我が家を集合・出発です!
今回は、いちじくさんの愛車に同乗させてもらいました。
それにしても、天気がイマイチの曇り空で、今にも雨が降ってきそうな予感が…


現地には、7時半頃に到着。
埼玉と同じように屏風ヶ浦も深夜から早朝にかけて雨が降っていたようで、海岸の石が濡れていました。足下がツルツルと良く滑ります。何度もコケつつ、奥へ奥へと2人で化石を採集しながら進んで行きました。
しばらく、採集をしていると…
あ~  やっぱり雨が降ってきましたよ!



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時折、雨がやや強く降ってきた時間帯もありましたが、あまり長くは続かなくて良かったです。


以前から試してみたかったツルハシを用いての化石採集をこの日は実行しました!


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思っていたよりも石が柔らかいので、サクサクと大きな岩でも崩せます!
この産地は岩や石と云うよりは、やや硬めの泥塊と言った方が正しいのかもしれません。


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しかし、弊害も当然出てきます。

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滅多に産出ない化石も運が悪いとツルハシで粉砕してしまいます。
この画像で粉砕した化石はリュウグウハゴロモガイです。


干潮が午前9時半、満潮の時間が午後2時半頃だったので、11時半頃に化石採集を終了しました。


さて、採集成果の一部を現地画像で見ていただきましょう!


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イトカケガイ科
和名:ヨコヅナイトカケ
学名:Epitonium ( Boreoscala ) yokozunai ( Ozaki , 1958 )
※ 殻径が約2cmもある大型のイトカケガイ科です。殻口の保存状態は良好です。螺塔先端部は埋まっているようですが、果たして先端部は存在するのか?もしも完品なら殻高は約8cmに達すると思われます。
なお、欠けた部分のパーツも拾い上げていますから、もしも、先端部が残っていれば素晴らしい標本になること間違い無しです!
『もしも』ばかりの期待の化石です!(笑)


続いては、皆様もほとんど知らないエビスガイの仲間です。

【第1標本】

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【第2標本】

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ニシキウズガイ科
和名:クサイロギンエビス
学名:Bathybembix aeola ( Watson , 1879 )
※ 殻径が約3cm、螺塔先端部が欠け、殻が一部剥がれていますが、ここまでのクオリティーで採集できることは初めてです。なお、現生種でも殻頂は欠けていることが多いそうです。


他にも色々なレア種が採集できましたので、クリーニングが終わりましたら特集を組んで報告をしたいと思います。


ところで、いままで、こんな日に行ったことがなかったため、初めて知ったのですが、この産地は雨で石が濡れると強烈に滑ります!足場が全面的に超不安定になります。コケたのは1度や2度ではありません。たまたま、大した怪我も無く帰ってこれましたが…
超危険ですから、大怪我をする前に今後は、このような日は化石採集を中止するように致します。
皆様も雨が降った後での屏風ヶ浦の化石採集は延期した方が良いことをお勧めします。


飯岡層の化石 【 カゲロウソデガイ2 】

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皆様、こんばんは。
今夜から、10月30日に屏風ヶ浦で採集した化石をクリーニング終了した順に記事にします!

と、云っても既に私のブログで掲載済み( 解説済み ) の種類ばかりです。でも、いちじくさんのブログを除いては、全く誰もブログに掲載しない種類ばかりの化石ですから、とても貴重な参考資料にはなると思います。


第一日目は、ほぼ現地で産出した状態の化石です。クリーニング部分はちょっとだけです。




【 母岩全体の画像 】

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※  不要部分の母岩を削っても良いのですが、クリーニングをした衝撃で殻が破損する可能性も捨てきれないため、そのままで保管することにしました。



【 化石部分の拡大画像 】

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ロウバイガイ科
和名 : カゲロウソデガイ
学名 : Nuculana ( Tenuileda ) ikebei ( Suzuki&Kanehara , 1936 )
殻長 : 12.42mm
殻高 : 6.66mm
産地 : 千葉県旭市上永井
産出頻度 : 稀
特徴 : 殻は横長の楕円形で小型。殻質は薄く割れ易い。殻頂はほとんど突出しない。殻表は平滑で、現生種には半透明淡緑黄色で光沢のある殻皮がある。歯は小さく多い。後部内面に入出水管を分ける褶がない。
現生種は、鹿島灘から駿河湾の水深500m~1000mの泥底に生息。




次回も飯岡層の漸深海化石を紹介します!


あっ!それから、現在、クリーニング中の化石を1種類だけ掲載しておきます。
解説も何もしません。
まだ、クリーニング中です!
ただ、見てください!


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では、皆様、寒くなってきたので風邪をひかないように気を付けて下さいね!

飯岡層の化石【 キツネブンブク属の一種 】

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皆様、こんばんは。
今夜も飯岡層の化石を掲載します。
本日は、ウニの化石です。
殻が薄いため、地圧で潰れてしまっていますが、結構大きなウニです。
一部だけしか殻が残存していません。



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和名 : キツネブンブク属の一種
学名 : Brisaster owstoni ( Mortensen , 1950 )
殻径: 55.77mm
産地:千葉県旭市上永井

※ 水深200m以深で普通に採集される中型の不正形ウニ。ドレッジ採集では殻径10-30mmほどの小型個体が多いとのこと。




ところで、今日は久しぶりに妻とお台場海浜公園へ出かけていました。夜景が綺麗でしたよ!
なお、何をするために出かけたのかは聞かないで下さい!(笑)
私自身は目的が果たせずに帰ってきたので、また、近いうちにお台場に行かなくてはいけません。今度は、妻に黙ってこっそりと一人で出かけてきます!


【お台場からの夜景】

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それから、例のヨコヅナイトカケのクリーニングの続きを報告します。


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では、皆様、また、火曜日の夜に!
(^_^)ノ


飯岡層の化石【 リュウグウハゴロモ 】

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皆様、こんばんは。
火曜日の夜に更新するつもりが採寸前に寝てしまい、気が付いたら朝になっていました!しかも、昨日も同じ生活を繰り返してしまい …(笑)
今朝、採寸して、ようやく記事が完成しました!

それにしても埼玉も本格的に寒くなってきました。
朝日が昇る時間も遅くなり、日が暮れるのも早く、なんだか淋しさが…


さて、今夜は何度も登場させている殻が極薄の二枚貝です。
産出頻度は高いのですが、本当に良い標本が獲られずにイライラしてきます!
今回の巡検でも、殻が…




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リュウグウハゴロモガイ科
和名 :リュウグウハゴロモ
学名 : Periploma ( Takashia ) plane ( Ozaki,1958 )
殻長 : 44.68 mm
殻高 : 35.50 mm
産地 : 千葉県旭市上永井

※ 合弁で産出しましたが、左殻はハゲハゲです。
普通なら現地で廃棄処分なんでしょうが、殻頂部分の構造が良く分かる個体だったので持ち帰りました。


それから、何度もブログに登場させる理由なんですが、この『 リュウグウハゴロモ 』の模式標本の採集地は、この屏風ヶ浦なんですよ!
石灰藻さん、知っていましたか?
石灰藻さんから借りた尾崎論文で私は知りました!
現世種よりも化石の方が先に命名された種類なんですね。




おっと、それから『 ヨコヅナイトカケ 』のクリーニングは順調です!


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【 殻口部分の画像 】

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殻口は『 縦肋が続き縁取りされる。臍穴は開かない。』と言う特徴がハッキリと分かる標本です。
いちじくさん、みたらしさんは、この特徴を把握していましたか?


では、また、土曜の夜に更新予定です!

飯岡層の化石 【 ヤゲンイグチガイ 】

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皆様、こんばんは。
今日の埼玉は暖かく、畑仕事をしていると汗をかくような日中でした!
しかし、朝晩は涼しく、もう少しで霜が降りそうな感じだったことから、今年一番の豊作だった冬瓜を全て収穫してきました。



【冬瓜】

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そう言えば、この冬瓜を一部の皆様には、お土産として配りましたね。
(^-^)



さて、今夜も飯岡層の化石を紹介します。
今夜も微妙な破損具合が…



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クダマキガイ科
和名 : ヤゲンイグチガイ
学名 : Aforia? diomedea ( Bartsch , 1945 )
殻径 : 20.45mm
殻高 : 63.54mm
産地 : 千葉県旭市上永井
産出頻度 : 稀

※ あちこちの殻が欠けているうえに白と茶色のツートンカラー、おまけにちょっと小型。
イマイチな標本ですけど、余り産出しない種類なのでブログに登場させてみました!



ところで、ヨコヅナイトカケのクリーニングの進み具合ですが…





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現在は、こんな感じになっています。
穴を補修中です。
補修材が固まるまで、しばらくは、クリーニング中断ですね。


それから、前回の記事で『 いちじくさん』から『 一般的なイトカケガイとの比較画像を掲載して欲しい!』との要望がありましたので、一緒に並べてみました。

画像一番左に小さいイトカケガイがあるのは確認できますか?
このイトカケガイが一般的なイトカケガイです。


データー
和名 : サガミイトカケ
学名 : Epitonium ( Parviscala ) eximium (  Adams & Reeve , 1850 )
殻径 : 3.17mm
殻高 : 7.37mm
産地 : 千葉県印西市吉高(大竹の露頭)
産出層:下総層群  木下層



真ん中のちょっと大きめのイトカケガイが現世種でも大型の部類になります。

和名 : クリンイトカケ
学名 : Amaea ( Scalina ) thielei ( de Boury , 1902 )
殻径 : 8.78mm
殻高 : 25.18mm
産地・産出層は同上。



いかがですか?
ヨコヅナイトカケが、異常に巨大だと云うことがお解りいただけたでしょうか?



では、また!(^_^)ノ



祝!ブログ開設四周年!

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皆様、こんばんは。
昨日、このブログを開設してちょうど四年が経過しました。
これまで訪問・コメント・ナイス!をしてくださった方々、本当に感謝いたします。
そして、当ブログ五年目につきましても、これまでどうりのお付き合いを宜しくお願いいたします。


さて、本日は四周年記念なので、最近採集した私がお気に入りの化石を見ていただきたいと思います。
ありきたりな化石ですが、最近はなかなか良い標本が獲られないようです。



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和名 : キタクシノハクモヒトデ
学名 : Ophiura sarsii( Lutken , 1854 )
産地 : 千葉県君津市市宿
産出層 : 上総層群 市宿層

※ 小さな母岩に密集してクモヒトデの化石が入っています。茶色の濃い所はクモヒトデの印象化石ですが、色の薄い部分はクモヒトデの本体が残存しています。


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和名 : キタクシノハクモヒトデ
学名 : Ophiura sarsii( Lutken , 1854 )
産地・産出層は同上

※ クモヒトデの単体印象化石です。
腕の部分が少しだけ欠けていますが、この産地にしては大型の部類です。


時々、市宿にも採集へ行きたくなります。もっともサメの歯は、全く採集できていませんけど…


では、五年目も宜しく御願い致します。
m(_ _)m


遠征中!

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皆様、こんばんは。
久しぶりの更新です!
本日は遠征先からの更新になりますよ!
どこに来ているのかは、画像から当てて下さいね!
ちなみに本日は市内観光をしていました。

本番は、明日と明後日です!
天気が良くないので、中止にするかも知れませんけど…



【駅前の画像】

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【有名な庭園の画像】

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【有名な城の画像】

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えっ!(;゚ロ゚)!私が何処にいるのか分からない?

では、明日、採集する化石の層を教えます。
【大桑層】です!

何処にいるのか分かりましたかね?
書庫を見るのは禁止ですよ!(笑)


採集に行きましたら、明日の夜も記事を更新します!


化石の画像が無いのは、寂しいので、修復中のヨコヅナイトカケを!

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大桑層の化石【現地報告】

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皆様、こんばんは。
昨日のブログ記事で予告したとおり、本日は小雨の降る中でも大桑層の化石産地に行ってきました!

ホテルを午前8時半に出発。香林坊前で9時2分発『東部車庫・金沢学院大学 行き』のバスに乗り、9時20分には産地近隣のバス停『涌波1丁目』で下車。料金は330円!さらに徒歩20程度で現地に到着です!




【産地近隣のコンビニ】

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『涌波1丁目』バス停の直ぐそばにあります。タバコと飲み物を買ってから現地へ向かいました!
みたらしさんも良く利用しているかも?(笑)





【大桑貝殻橋】

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この橋は自動車通行禁止です!





【大桑貝殻橋から上流を望む】

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この橋の上流は、中新世の化石産地らしいです。
しかし、今回は大桑層で化石採集をするのが手一杯で全く中新世の産地には行きませんでした。



【大桑貝殻橋から下流を望む】

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本日、私が採集するのは犀川下流側に広がる大桑層です!
まずは犀川の左岸から攻めてみようと…


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橋を渡ると河原へ行くための階段が橋の脇に付いています。



【犀川と大桑貝殻橋】

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【化石密集層】

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河原には点々と貝化石の密集層が観察出来ました。
しかし、これは凄まじいなぁ~
早速、採集を開始しましたが…
この場所の化石はボロボロです。
ピックハンマーで採集すると時々出てくる完品の貝化石が見事に粉々になります。
(・・;)

晴れていれば、掛川方式の化石採集が可能なんですが、小雨が降っているため瞬間接着剤が使用できません!しかも、犀川は増水しているみたいです。
(つд`)


産地は広いので、色々と歩いてみましたが…
左岸は、ほぼ全滅状態です。(ToT)/~~~
みたらしさんからは、ブンブクやカシパンウニの産地をブログのコメントで教えて頂きましたが、全く見つかりません。
コツがあるのでしょう!
初心者では厳しいようです。




【大桑貝殻橋下】

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お昼近くに雨が一時的に強く降っていた時間帯があり、大桑貝殻橋下に避難していました!
(^-^)


小雨になったのを見計らって、犀川の右岸下流に移動しました。






午後からは右岸で採集です。
こちらで、ようやく成果に有りつけました!


【ヨコヤマホタテの密集】

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これが欲しかったんですよ!
慎重に密集層を引き剥がしましたが…
地層の固結度が低いため、大きな塊で採集しても、どんどん崩れていきます。
(;゚д゚)

みたらしさん、この産地は厳しいです!
掛川と良い勝負では?




【採集成果】

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結局、この程度しか採集できませんでした。でも、バスで採集にきているので、たくさんは持ち帰れません。
このくらいで良かったのかな?(^-^)


それから、今回の採集道具は平タガネ1本と愛用ピックハンマーだけです。
バスで移動なので、あまり重たい荷物は背負えませんからね!(リュックにタガネ4本と愛用ピックハンマー、1.5kgハンマーを入れたら重くて持ち運びが辛そうなので、角タガネ3本と1.5kgハンマーは泣く泣くホテルに置いて行きました。)


※この産地へ自家用車で行く方は、ツルハシ、角タガネを3本以上、1.5kgのハンマーを持参した方が採集効率が良いと思います。


化石採集を終了したのは午後3時です!
帰りは重たい荷物を背負って坂を登らなくてはならないので、バス停まで40分もかかりました!



【金沢駅方面のバス停】

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ありがたいことに屋根付きのバス停です!


【バス停の時刻表】

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金沢駅行のバスは1時間に3~4本もあるため、適当にバス停で待っていればやってきました!



明日の夕方に埼玉に帰る予定ですが、明日の予定は金沢市内で買い物をするだけです!


大桑層の化石【 現地報告 リベンジ編 】

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皆様、こんばんは。
10日以上も更新をサボっていたと思ったら、今度は怒濤の三日連続更新です!
(^-^)

本日は、お土産を買って早々に帰る予定でしたが、朝起きたら金沢に青空が広がっていました!
このまま帰るのは勿体無い!
幸い、まだ、手荷物は自宅への配送前だったため、急いで荷物の入れ替えを行い、完全に化石採集仕様に変更です!
新幹線で帰るのですが、運動靴は段ボール箱にしまい、長靴で帰ることにしましたよ!(笑)
採集用の装備はピックハンマーでは威力が弱いため、1.5kgハンマーに交換、角タガネ3本は重いので本日も使用を控えて(持ってきただけで結局使用せずに配送!)平タガネ1本で勝負をすることに決めました!他には愛用の四つ目錐、プラスチック製のハケだけです!



ホテルを出たのは、午前9時で昨日とほぼ同じ時間です。『香林坊』前のバス停から昨日と同じ『東部車庫・金沢学院大行』のバスに乗車して、20分程度で『涌波一丁目』のバス停下車です!


【大桑貝殻橋】

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本日は右岸オンリーで化石採集をしようと決めました!


初めに、みたらしさんからのコメントどおりに橋の下流を隈無くブンブクウニを探してみたのですが…

見つかりません。(>_<)


続いては、カシパンウニを探してみました!

おっ!発見!

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でも、バラバラです。
よく見ると、あちらこちらに点在をしていましたが…
小さいカシパンウニと破片を持ち帰り、さらに下流に進みました!


狙いは、昨日見かけたホクリクホタテの散在層です。

【ホクリクホタテ】

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惜しい!左殻は発見時より破損をしていたため、如何ともし難いです。


【ホクリクホタテ】

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大きい左殻ですが、殻が薄くてヒビが入っています。家に到着するまで無事でいてくれれば良いのですが…



【エゾタマキガイ合弁】

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他にも色々な種類の貝化石を採集しました。ヨコヤマホタテ、オンマイシカケガイ、オンマサルボウ、フリソデガイ、アラスジサラガイ …
しかし、寒冷系の二枚貝ばかりです。
この産地の巻貝は何処に行ったのかな?
(?_?;

本日は埼玉に帰らなくてはならないため、午前中で採集を切り上げなくてはなりません。


帰り際にタガネとハンマーを河岸洗っていたら!

えっ!(;゚ロ゚)!

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皆様、分かりますか?




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赤丸の部分にウニの断面が並んでいます。



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こちらにも… (;゚д゚)
あらら…

でも、画像を見てのとおり、化石の下は犀川が流れています。
しかも、この場所は水深が深い。(・・;)

一応、同じ層順を追いかけて、河岸で採集はしてみたものの…

この産地のブンブクは、殻が薄くて剥げやすいです。しかも、地層は柔らかい…
結局、30分ほどで4個体だけ採集できましたが、家まで化石が保つかどうか?



半日にしては良く採集ができました!
採集成果の画像を撮影しなかったため、お見せできないのが残念です。

まぁ~
クリーニング後を楽しみにしていてください!
(^_^)ノ



大桑層の化石【 ホクリクホタテ 】

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皆様、こんばんは。
12月3日(土)は、私も池袋のミネラルショーに行ってきました!
でも、化石ブロガーさんの誰とも会えませんでしたし、購入した化石もたいした物ではありませんし…
とても記事にできる内容では…


しかし、ミネラルショーの帰りに渋谷に寄って『青の洞窟』を観てきたので、その画像でも…

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土曜日だったので、凄い人出でした!
でも、とても綺麗でしたよ。
皆様も機会があったら見に行くことをお勧めします!



雑談は、この位にして本題に入りたいと思います。
本日は、北陸遠征の化石第1段!
大桑層の名物ですね!


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イタヤガイ科
和名 : ホクリクホタテ
学名 : Mizuhopecten tokyoensis hokurikuensis ( Akiyama , 1962 )
殻長 : 52.12mm
殻高 : 52.56mm
殻幅 : 10.61mm
産地 : 石川県金沢市大桑町 ( 犀川左岸 )
産出層 : 大桑層
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は大型で最大は殻長170mm・殻高150mmに達する。右殻は膨らむが左殻は扁平。右殻の表面には6~7本の波形に盛り上がった主肋を持ち、特に殻頂付近で肋の盛り上がりは顕著で腹縁付近では平になる。殻表の前後端縁辺部では放射肋が不鮮明となる。殻表中央の主肋には非常に弱い二次的な放射溝が見られることはあるが、決して深くは刻まれない。左殻は6~7本の狭く突出した放射肋と、これに交じわる同心円状の成長輪で刻まれる。殻の中央部の本の放射肋が顕著である。耳は大きく、前後ほぼ等しい。足絲湾入は浅く弓状に切れ込む。前耳(右殻)の表面には6本の放射肋で刻まれる。

※ 幼貝ながら合弁です。成貝も採集しましたが離弁ばかり…
【大桑層の化石 現地報告リベンジ編】で成貝の現地画像は掲載しましたので、そちらを参考してください。



ところで、関東地方の皆様には、このホクリクホタテ ( 以下『hokurikueusis』)とトウキョウホタテ ( 以下『semataensis』) は【 どう違うの? 】と思っていらっしゃる方が多いと思います。
学名を見てのとおり『hokurikueusis』は『semataensis』とは同じ『tokyoensis』のため近似種なのですが、言葉で解説をしてもなかなか分かり憎いため、画像も含めて両種の微妙な違いを知って頂きたいとおもいます。


まずは、左殻の比較です。


【左殻】 

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右側 : Mizuhopecten tokyoensis semataensis ( Tokunaga , 1906 )
殻長 : 45.38 mm
殻高 : 45.43mm
産地 : 千葉県印西市吉高
産出層 : 下総層群 上岩橋層
産出頻度 : 普通

左側 : Mizuhopecten tokyoensis hokurikueusis ( Akiyama , 1962 )

※ 全く違いがありません。区別をするのがほぼ困難です。

なお、『tokyoensis』の特徴である幼貝時に観察できる左殻の鱗片構造も同じです。


【『semataensis』左殻の鱗片構造】

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【『hokurikueusis』左殻の鱗片構造】

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この幼貝時にみられる左殻の鱗片構造が『tokyoensis』の特徴でもあります。
なお、『semataensis』も『hokurikueusis』も成長するに従い、この左殻表の鱗片構造は見られなくなります。


【『semataensis』成貝左殻】

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※ 成貝になると摩耗して鱗片構造が消えてしまうのかもしれません。
( 保存状態の良い15cmくらいの個体では殻頂付近に鱗片構造が残存している個体もあることを確認しています。)



続いては、右殻の比較をしたいと思います。


【右殻】

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右側 :『hokurikueusis』
左側 :『semataensis』
殻長 : 45.45mm
殻高 : 44.66mm
産地 : 千葉県印西市吉高
産出層 : 下総層群 上岩橋層
産出頻度 : 普通


※ 『semataensis』には放射肋上には深い放射溝がありますが、『hokurikueusis』には存在しません。これが『hokurikueusis』と『semataensis』が別種扱いになっている大きな理由です。
この放射溝については『semataensis』が大型に成長するほど顕著な違いが現れる傾向にあります。



【『semataensis』成貝右殻】

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イタヤガイ科
和名 : トウキョウホタテ
学名 : Mizuhopecten tokyoensis semataensis ( Tokunaga , 1906 )
殻長 : 196mm
殻高 : 181mm
産地 : 千葉県木更津市畑沢
産出層 : 下総層群 上泉層
産出頻度 : 多



【『semataensis』成貝左殻】

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殻長 : 188mm
殻高 : 179mm
産地・産出層・産出頻度は同上


※ 私が所持している一番大きな『semataensis』です。合弁ではありません。



どうですか?皆様、理解できましたか?
なお、ホクリクホタテについては静岡県掛川産や福島県広野町産を当ブログでは過去に掲載しています。
生息していた時代の背景より、『semataensis』が産出している産地より古い時代の産地が圧倒的に多いため、『hokurikueusis』が『semataensis』に進化したと考えられます。



大桑層の化石【 ヨコヤマホタテ 】

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皆様、こんばんは。
12月ともなると夜明けが遅くて、寒い日が続きますね!
会社では忘年会シーズン!
クリスマスで豪勢な食事!
しかし、調子にのって暴飲暴食をしないように充分に気を付けましょう!(笑)


さて、本日も北陸遠征で採集してきた化石の紹介と解説です!
内容が濃いので、記事を書くのに3日間もかかってしまいましたよ!


前回のホクリクホタテと同様に亜種レベルの判断をされている化石種なので、他の産地から採集した化石と比較をしながら特徴を把握していただきます!




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イタヤガイ科
和名:ヨコヤマホタテ
学名:Mizuhopecten yessoensis yokoyamae ( Masuda , 1962 )
殻長:35.27mm
殻高:37.37mm
殻幅:9.50mm
産地:石川県金沢市大桑町 ( 犀川 右岸 )
産出層:大桑層
産出頻度:多
特徴:殻は大型で大きいものでは100mmを超える長さに達する。前耳と後耳は三角形でほぼ同じ大きさ。殻表は箱型の22本~30本の放射肋で刻まれる。肋幅と肋間はほぼ等しい幅で規則的。肋間は明瞭な同心円状の成長輪で細かく刻まれる。前耳の表面も殻表と同様に3本~4本の放射肋で刻まれる。足絲湾入は弱く浅い。左殻は扁平で、右殻と同じくらいの数の放射肋で刻まれるが、肋の断面は狭く突出した波形である。また、細かな成長輪で刻まれ布目状模様を呈する。

※ 今回は合弁で採集した標本を開いて掲載しました。幼貝です。




【 右殻放射肋の拡大画像 】

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【 左殻放射肋の拡大画像 】

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※ 右殻の方が、左殻よりやや放射肋幅が広い。





さて、ここからは類似種との比較です。




【 Mizuhopecten yessoensis yessoensis 】

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イタヤガイ科
和名:ホタテガイ
学名:Mizuhopecten yessoensis yessoensis ( Jay , 1857 )
殻長:34.86mm
殻高:35.90mm
殻幅:7.30mm
産地:東京都日野市平山町
産出層:上総層群  平山層
産出頻度:?
特徴:大型、類円形。成長するとやや縦長になり、殻頂角が大きくなる。足絲湾入と櫛歯は成長に伴って消失する。右殻は左殻よりも大きく膨らみが強い。主部の前背縁と後背縁には水流を噴出する隙間がある。20~26本の角のとれた放射肋がある。左殻は幼貝時に網目状の微彫刻がある。

※ この『yessoensis』だけは、現生種ですが、あえて化石を使用しました。また、この化石は夏樹さんから頂いた化石です。
夏樹さん、ありがとうございます。
m(_ _)m




【 Mizuhopecten yessoensis pseudoyessoensis 】

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イタヤガイ科
学名 : Mizuhopecten yessoensis pseudoyessoensis ( Akiyama & Miyajima , 1960 )

右殻殻長:59.23mm
右殻殻高:55.64mm
左殻殻長:49.66mm
左殻殻高:50.23mm
産地:福島県双葉郡広野町二ッ沼
産出層:多賀層群 富岡層
産出頻度:多 ( 露頭の存在当時 )
特徴:殻は大型で前後耳は大きい。左殻は扁平で、殻表には15本内外の放射肋で刻まれる。この肋は殻の中央部ではするどく、狭く突出するが、殻の両端付近で平らとなり、縁片部では不鮮明となる。また殻表は全体に弱い鱗片状布目模様で覆われる。右殻の太い放射肋は成長するに従い2~3本に分岐する。

※ 合弁が採集できなかったため、右殻と左殻は別の個体です。
なお、大桑層からもこの『pseudoyessoensis』は採集できるそうですが、私は採集できませんでした。




【 各 Mizuhopecten yessoensis の比較 】

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上段:pseudoyessoensis
※ 放射肋は15本前後
中段:yessoensis
※ 放射肋は20~26本
下段:yokoyamae
※ 放射肋は22~30本。

さすがに亜種レベルでも、この違いは明瞭です。放射肋の本数に相当違いがあります。
古い時代順に並べると『pseudoyessoensis』→『yokoyamae』→『yessoensis』の順になりますが、産地によっては共生している産地も存在することから、どう進化したのかは分かりません。


金沢で採集した『ヨコヤマホタテ』の密集塊は、まだ、クリーニングが終わっていません。
クリーニングが終わりましたら、ブログにて公開いたします!お楽しみにお待ちください!
(^_^)ノ




【 お 知 ら せ 】
平成28年12月17日(土)に化石採集会を行います。
場所は千葉県安房郡鋸南町です!
メガロドンやオキナエビスを狙って採集します!
(夢だけは大きい!(^-^))

皆様、ハンマー納めに如何でしょうか?(笑)

参加希望の方は、コメントをお願いいたします!
m(_ _)m

詳細については、後日、お知らせいたします!


大桑層の化石【 オンマイシカケガイ 】

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皆様、こんにちは。
金沢から帰ってきてから、早2週間が経過しました。
採集した化石は、少しづつクリーニングを初めて、大きな塊は、ほぼクリーニングが終了しました。今は崩れ易い母岩を固めるため、木工用ボンドを水で薄めて全面に塗りまくっています!


さて、本日は産地の名前が付いた大型二枚貝です。今では『大桑(おおくわ)』と言う呼び名になっているそうですが、昔は『大桑(おんま)』と呼んでいたそうです。




【 第1標本 】

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ザルガイ科
和名:オンマイシカケガイ
学名:Clinocardium fastosum (Yokoyama,1927)
殻長:98.18mm
殻高:89.16mm
産地:石川県金沢市大桑町(犀川右岸)
産出層:大桑層
産出頻度:多
特徴:殻は大型。薄質で良く膨らむ。殻頂は前方に位置し、ゆるく前方内側に曲がる。殻表は、わずかに丸く盛り上がった放射肋と数本の周期的な強い成長輪で刻まれる。この放射肋は殻表の前後縁辺では不鮮明であるが、その数55本弱を数える。また、放射肋は互いに密接しているが腹縁辺ではその肋間の幅とほぼ等しくなっている。本種は放射肋が丸く盛り上がる特徴があり、イシカゲガイ亜属Keenocardiumに属するものと判断される。
なお、大桑層からは類似種の【 チカガワイシカゲガイ Clinocardium chikagawaense (Kotaka,1950) 】も産出します。チカガワイシカゲガイは、三角形に尖る放射肋の形状、放射肋の本数が38~39本とオンマイシカケガイより少ない特徴に違いがあります。詳しくは、後日、画像を掲載して解説をいたします。

※『学生版 日本古生物図鑑』の解説です。



【 第2標本 】

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殻長:78.16mm
殻高:74.93mm
産地・産出層・産出頻度は同上。
※ なお、共産化石は【 ナガサルボウ Anadara amicula elongata (Noda)】です。特徴の解説は後日行います。




『オンマイシカケガイ』は、イシカゲガイ亜属と言う事なので、千葉県印西市産の『イシカゲガイ』と比較をしてみます。


近似種の【イシカゲガイ】

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ザルガイ科
和名:イシカゲガイ
学名:Clinocardium buellowi (Rolle,1896)
殻長:42.16mm
殻高:36.01mm
産地:千葉県印西市吉高
産出層:下総層群 木下層
産出頻度:少
特徴:殻は前後に長い卵形。良く膨らむ。殻表には32本前後の放射円肋があり、肋間は狭い。腹縁内面は刻まれる。



【オンマイシカケガイとイシカゲガイを比較】

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※大きさが極端に違いますが、放射肋の形状は同じ蒲鉾型です。
しかし『オンマイシカケガイ』の殻頂付近だけを観察すると大きさ的にも『トリガイ』の方が似ていると思いますけど…




近似種の【トリガイ】

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ザルガイ科
和名:トリガイ
学名:Fulvia mutica (Reeve,1844)
殻長:77.68mm
殻高:73.11mm
産地:千葉県印西市山田
産出層:下総層群 木下層
産出頻度:多
特徴:殻は薄質で球形に良く膨らみ、後端はわずかに開口する。殻表はほぼ平滑。腹縁内面の刻みは不明瞭。



【オンマイシカケガイとトリガイを比較】

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※遠目で見ると『イシカゲガイ』より似ているような気がします。


各ザルガイ科の放射肋を比較してみましょう!


【オンマイシカケガイ】

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放射肋の断面は蒲鉾型です。放射肋の本数が多いので大型の割には、放射肋の幅は狭いです。肋間はほとんどありません。


【イシカゲガイ】

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『オンマイシカケガイ』と同じで、放射肋の断面は蒲鉾型です。小型の割には放射肋の本数が少ないため幅が広いです。『オンマイシカケガイ』と同じで肋間は狭いです。


【トリガイ】

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放射肋は『オンマイシカケガイ』や『イシカゲガイ』に較べるととても低くやや不明瞭です。放射肋の幅と肋間の幅がほぼ等しいですね。


※ 放射を拡大して比較をしてみると確かに『トリガイ』より『イシカゲガイ』の方が『オンマイシカケガイ』は形状が類似していますね。





今日は、ここまでです。
そろそろ年賀状の用意をしなくてはいけませんね。
今年は、どんな絵柄にしようかな?(?_?;
皆様は、もう絵柄が決まっていますか?
(^_^)ノ





大桑層の化石【チカガワイシカゲガイ】

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皆様、こんばんは。
関東地方は良い天気が続いています!
17日(土)は、夏樹さんと2人で鋸南で化石採集をしてきました!
いつもなら【 三浦層群 千畑層の化石? 現地報告 】の記事で更新するところなのですが、夏樹さんの余りに豪華な成果に凹んでしまい、とても記事を書く気になりません。(私の成果はショボイです。(>_<))
なので、大桑層の記事で御茶を濁したいと思います。


本日の化石は、前回の『オンマイシカケガイ』の類似種です。
化石採集の初心者では、同じ種類と勘違いするかも知れません。
しかし、良く観察すると『オンマイシカケガイ』とは別種であることが判断できますので、その判断材料について解説をしたいと思います。




【第1標本】

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ザルガイ科
和名:チカガワイシカゲガイ
学名:Clinocardium chikagawaense (Kotaka,1950)?
殻長:63.36mm
殻高:61.35mm
産地:石川県金沢市大桑町(犀川左岸)
産出層:大桑層
産出頻度:普通
特徴:殻は亜円形で中型。比較的厚質だが脆い。殻頂は前方に位置し、良く尖る。殻表は強い三角形に尖った放射肋と細かな成長輪で刻まれる。放射肋の本数は38~39本。肋と肋間の幅はほぼ等しい。

※この1個体だけしか、まとも?な標本は獲られなかった。中央の大きな穴はクリーニング中に腐って崩れた部分。




【第2標本】

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殻長:63.22mm
殻高:56.86mm
産地・産出層・産出頻度は同上
※みたらしさんから、頂いた標本です。
私が採集した標本より立派です!(^-^)
みたらしさん、ありがとうございます。
m(_ _)m



【チカガワイシカゲガイの放射肋拡大画像】

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※放射肋は成長輪と交わる部分が瘤状に盛り上がります。また『オンマイシカケガイ』と違い、放射肋に高さがあるため、肋間は放射肋とほぼ等しい幅の深い凹状の溝となります。



【オンマイシカケガイの放射肋拡大画像】

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※『チカガワイシカゲガイ』と違い、肋間は狭く、放射肋の断面は低い蒲鉾型です。成長輪は所々が明瞭に現れる構造です。



今日は、ここまでです。
また、次回も大桑層の化石で更新予定です!
お楽しみに!(^_^)ノ




大桑層の化石【 タウエヌノメハマグリ 】

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皆様、こんばんは。
埼玉の今夜は暴風雨に見舞われています。久しぶりの雨ですが、ちょっと強すぎますねぇ~
(>_<)

さて、今夜も大桑層の貝化石で更新です。
鋸南の化石は、まだ、未クリーニング状態なので、ブログに掲載するのには時間がかかります。
コニアシアンさん、しばらく待って下さいね!
(^-^)



それでは本題です。本日の化石も絶滅種です。
殻は厚く堅固なのですが、ヒビが入っているとバラバラに成りやすいです。




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マルスダレガイ科
和名:タウエヌノメハマグリ
学名:Pseudamiantis tauyensis (Yokoyama,1927)
殻長:73.41mm
殻高:63.60mm
産地:石川県金沢市大桑町 (犀川右岸)
産出層:大桑層
産出頻度:普通
特徴:殻は大きい個体で80mm程度の亜三角形。殻質は厚く堅固。殻高/殻長比は80~90%程度。殻頂は前方に位置し(ほぼ殻長の1/4前方)尖っている。殻表は本属を特徴づける細かな放射肋が発達し、強い成長輪で切られ交差する。この放射肋は殻の中央部では明瞭であるが前後縁部ではほとんど見られない。しっかりとした主歯と前側歯2本(前側歯:右殻では1本)。内面は2つの同じような卵形筋痕が明瞭で、外套線湾入はかなり深い。腹縁は刻まれない。小月面も楯面も見られない。



【合弁標本】

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殻長:57.73mm
殻高:49.52mm
殻幅:34.90mm
産地・産出層・産出頻度は同上

※この合弁標本は、みたらしさんから頂いた標本です。
みたらしさん、今回も御礼を言わせて下さい!
本当にありがとうございました。m(_ _)m



ここで『タウエヌノメハマグリ』の類似種と関東地方で良く採集できる現生種(化石ですけど…)を比較したいと思います。



【類似種のビノスガイ】

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マルスダレガイ科
和名:ビノスガイ
学名:Mercenaria stimpsoni (Gould,1861)
殻長:81.45mm
殻高:65.71mm
産地:千葉県香取市伊地山
産出層:下総層群 上泉層?
産出頻度:多
特徴:殻は厚く、殻頂は前傾し、小月面はくぼむ。楯面は鋭い稜角で区画される。殻表は規則的な鋭い輪肋があり、間に微細な成長線がある。こう板には極めて強い3主歯があるが、側歯は無い。
套線湾入は鋭いが浅い。腹縁は微細に刻まれる。



【タウエヌノメハマグリとビノスガイを比較】

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※形状は『タウエヌノメハマグリ』の方が楕円形に近いです。また、殻幅も高いですね。殻頂の傾き具合は本当に類似しています。この画像からでは確認が難しいですが『タウエヌノメハマグリ』には『ビノスガイ』に存在する小月面・楯面と言われる箇所は存在しません。



【タウエヌノメハマグリの内面腹縁部拡大画像】

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【ビノスガイの内面腹縁部拡大画像】

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※『タウエヌノメハマグリ』には腹縁部に細かい刻みはありませんが、『ビノスガイ』には細かい刻みが存在します。



【タウエヌノメハマグリの殻表拡大画像】

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【ビノスガイの殻表拡大画像】

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※『タウエヌノメハマグリ』も『ビノスガイ』も殻表の構造は極めて類似しています。パッと見では判別不可能だと思います。



もう1種類、比較です。



【類似種のエゾヌノメアサリ】

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マルスダレガイ科
和名:エゾヌノメアサリ
学名:Callithaca adamsi (Reeve,1863)
殻長:71.90mm
殻高:63.89mm
産地:千葉県印西市吉高
産出層:下総層群 上岩橋層
産出頻度:少
特徴:殻は丸みを帯びた卵形。殻質はやや厚い。殻表は薄板状の輪肋と放射細肋で覆われる。




【タウエヌノメハマグリとエゾヌノメアサリを比較】

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※形状には個体差があるものの『エゾヌノメアサリ』の方が亜四角形で円形に近い形状をしています。『エゾヌノメアサリ』にも『ビノスガイ』と同じように小月面と楯面が存在します。


【タウエヌノメハマグリの内面腹縁部拡大画像】

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【エゾヌノメアサリの内面腹縁部拡大画像】

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※『エゾヌノメアサリ』の腹縁部にも細かい刻みが存在します。




【タウエヌノメハマグリの殻表拡大画像】

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【エゾヌノメアサリの殻表拡大画像】

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※『エゾヌノメアサリ』は『ビノスガイ』よりもさらに『タウエヌノメハマグリ』の殻表の構造が類似しています。
形状と殻表の構造だけでは、鑑定が難しいことが良くお判りかと思います。



本日は、ここまでです。
難しい解説になってしまいましたが、これが貝化石マニアの世界です。(笑)
次回の更新も大桑層の絶滅した二枚貝で更新予定です!
お楽しみに!(^_^)ノ


大桑層の化石【 ナガサルボウ 】

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メリークリスマス!


今日は年賀状を作っていましたが、パソコンが古いので画像の取込に時間がかかり四苦八苦していました。
また、明日も年賀状作りですよ!
(>_<)


さて、今夜も大桑層の絶滅種です。



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フネガイ科
和名:ナガサルボウ
学名:Anadara ( Anadara ) amicura elongata(? Noda ,?1966 )
殻長:52.07mm
殻高:40.06mm
産地:石川県金沢市大桑町 ( 犀川左岸 )
産出層:大桑層
産出頻度:多
特徴:殻は厚質の箱型。中型の大きさで殻長は60mm程度までに達する。殻高/殻長比は75~90%とかなりの個体変異が認められるが、大きくなるにつれて後方に伸びた形となる。殻表は分岐した30~31本内外の放射肋で刻まれる。

なお、この『ナガサルボウ』は、北海道の滝川層、青森の東目屋層、秋田の脇本層、新潟の西山・灰瓜層、等からの産出報告があるそうです。
誰かコラボ出来そうな方はいないかな?
さすがに無理かな?(?_?;

類似種との比較ですが、本来ならば放射肋上に溝があるタイプのサルボウ亜属があれば最適なんですけど、残念ながら私は放射肋上に溝があるタイプのサルボウ亜属を採集したことがありません。
なので、普通の『サルボウ』と比較を致します。



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フネガイ科
和名:サルボウ
学名:Scapharca kagoshimensis ( Tokunaga , 1906 )
殻長:46.73mm
殻高:39.22mm
産地:千葉産印西市吉高
産出層:下総層群 木下層
産出頻度:多
特徴:殻質は厚く、箱型で良く膨らむ、放射肋は32本内外。左殻肋上には不規則な結節をそなえる。


【ナガサルボウとサルボウを比較】

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右側:ナガサルボウ
左側:サルボウ
※膨らみは『サルボウ』の方が強く、名前の通り『ナガサルボウ』は後方に伸びます。


【ナガサルボウの放射肋拡大画像】

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※放射肋上に溝が確認できると思います。場所によっては1本の肋に数本の溝が存在する場合もあります。また、この溝の本数については個体差があるようです。


【サルボウの放射肋拡大画像】

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※放射肋上には溝が全く存在しません。


大桑層の化石は、ここまでです!
今日は、クリスマスイブなので、皆様が大好きなサメの歯の画像だけですがプレゼント致します!
(^_^)ノ



【三浦層群千畑層の化石】
先週の土曜日に採集したサメの歯です。


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メジロザメの仲間ばかりです。
しかも、歯根が欠けている物、歯根が全く無い物、ばかり…


この中から良品の個体だけ拡大画像を掲載します。


【第一標本】

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【第二標本】

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【第三標本】

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画像を楽しんでいただくために寸法は、あえて記入しません!
(決して手抜きではありません。(^-^))


夏樹さんの成果に比べて、このショボさが何とも…
普段なら、これだけ採集できれば御の字なんですけどねぇ~
(^_^;)



化石画像を大放出

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皆様、こんばんは。
今年も残すところあと僅かになりましたね!
皆様は年末年始をどこで、どのように過ごすのでしょうか?
関東地方の天候は寒いながらも晴天が続くようですので、年末年始を化石産地で過ごされる方も多いと思います。でも、採集で熱くなって汗をかいたあとに体を冷やして、風邪をひかないように注意してくださいね!
(^-^)

さて、本日は今年採集した化石の総決算です!
画像は撮影したもののブログに掲載せずに終了してしまいそうなので、慌てて画像だけでも掲載させていただけたいと…
なので、産地はバラバラ、時代もバラバラで、何の統一性もありません。
また、珍しく解説は抜きにします!
画像だけ楽しんで下さい!




まずは、3月にいちじくさんと一緒に産地Yで採集した時の化石です。

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和名:フルイサンゴ(ミクラバキア科)とマンジュウイシ(クサビライシ科)?
学名:Stephanophyllia formosissima(Moseley)と Fungia cyclolites(Lamarck)?
フルイサンゴ
直径:14.64mm
高さ:5.33mm
マンジュウイシ?
直径:30.84mm
高さ:6.11mm
産地:千葉県産地Y
産出層:上総層群 万田野層?
産出頻度:フルイサンゴは多産・マンジュウイシ?は、この1個体のみ。
※石灰藻さんがフルイサンゴをブログに掲載されたので、コラボをしようと画像撮影しましたが、毎晩のようにポケモンGoをしていたためコラボの時期を逸してしまいました!
(^_^;)





次も10月にいちじくさんと2人で屏風ヶ浦に行ったときに採集した化石です。

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【良い個体だけ拡大画像】

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和名:クサイロギンエビス
学名:Bathybembix aeola(Watson)
殻径:30.23mm
殻高:37.57mm
産地:千葉県旭市上永井(屏風ヶ浦)
産地層:飯岡層
産出頻度:極稀
※1個体でも珍しいのに2個体も産出した驚愕の標本です!
(;゚д゚)!
しかし、クリーニングが上手く出来ずに殻がボロボロです。
(T_T)
この化石のクリーニングの難しさは、採集したことが有る方のみにしか分からないと思います。(負け惜しみではありません。)
【大桑層の化石シリーズ】の連載を初めてしまったので、掲載する機会を失いました!





次は11月に職場の親睦旅行に行ったついでに金沢で採集してきた化石です。

【第一標本】

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殻径:43.12mm
殻高:18.03mm
※母岩(砂の塊です。)付きの標本です。殻は完全に腐っており採集時にほとんどが崩れ落ちました。


【第二標本】

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殻径:40.84mm
殻高:19.26mm
※後側の殻は全てが崩れ落ちました!
(T_T)


【第三標本】

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ブンブクチャガマ科
和名:ムカシブンブク
学名:Linthia nipponica(Yoshiwara)
殻径:54.20mm
殻高:24.67mm
※唯一マシな標本ですが、やはり殻の一部が崩れ落ちました。
(>_<)
この産地のウニは採集・クリーニングが本当に難しいです!
また、現在【大桑層の化石シリーズ】を連載中ですが、貝化石メインなのでウニは最後になる予定です。ウニ好きのコニアシアンさんに楽しんで頂くため、画像を先行掲載しました。化石の解説は改めて画像を掲載して行います。




さて、最後は12月に夏樹さんと採集した千畑層の化石です。
クリーニング前とクリーニング後を見比べて下さい!


【クリーニング前】

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※クリーニング前は泥と小石の塊にしか見えない!(笑)
【クリーニング後】

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エキノランパス科
和名:ヨシワラマンジュウウニ
学名:Echinolampas yoshiwarai(de Loriol)
一番大きな個体
殻径:72.21mm
殻高:38.64mm
産地:千葉県安房郡鋸南町元名
産出層:三浦層群千畑層
産出頻度:多
※クリーニングをしても細かい砂が張り付いて取れずにイマイチな標本でした。二級品かな?



【クリーニング前】

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【クリーニング後】

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ミノガイ科
和名:モクハチミノガイ
学名:Lima zushiensis(Yokoyama)
殻長:56.99mm
殻高:64.13mm
産地・産出層は同上
産出頻度:オオハネガイの崖では普通、他では全く見かけない。
※日本近海産貝類図鑑によると現生種の標準殻高が5cmなので、この個体はやや大型ということなのか?
周縁の一部が欠けているだけで、ほぼ完品です。この産地で殻色が残存している貝化石は、この『モクハチミノガイ』だけです!





さて、如何でしたか?
次回は大晦日【掛川の化石】で本年も締め括りたいと思います。
お楽しみに!(^_^)ノ


掛川周辺の化石【 現地報告 】

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皆様、こんばんは。
今夜は、毎年恒例の大晦日化石採集記です!
こんな大晦日に化石採集をしているのは私だけか?
と思いきや…
なんと!(;゚д゚)
滋賀県から急遽『みたらし』さんが参戦です!

昨日、清水港でポケモンGoをしているときに連絡がありました!(笑)


【清水港から富士山を望む】

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本日は、朝6時にセブンイレブン本郷店に集合でしたが、私は5時半に到着しました。
毎度のことですが、既にみたらしさんは到着していていたため、挨拶を交わした後にお土産を交換しました。
みたらしさんからのお土産は、貴重な大桑層の化石でした!
本当にありがとうごさいます。
来年のブログ記事に使用するかも知れません。
(^-^)

2人が現地に揃いましたが、まだ、外は真っ暗!
(>_<)
仕方が無いので、みたらしさんの愛車で暖をとりながら化石談義で日の出を待ちました!

夜明け後に一番始めに向かった化石産地は、掛川市下垂木字岩谷です。

到着時は、薄暗かったので現地の画像は写しませんでした。
しかも成果はイマイチです。( ̄○ ̄)
この産地も打ち留めの匂いが…

早々に岩谷の化石産地を切り上げて、次は飛鳥の露頭に向かいました。


【下垂木(通称:飛鳥の露頭)】

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しばらく誰も化石採集に訪れていないような感じです。



露頭にはヨコヤマツヅガキが…

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長さは15cmくらい?
こちらは、みたらしさんが採集しました。

私はオオスダレガイを採集。

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上手く採集できました!(裏側です。)
適当な成果があったので、飛鳥の露頭での化石採集は11時に終了です。


次は本郷の露頭に向かいました!

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大きな崖ですが、下層部にしか化石密集層はありません。



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3年前まで、露頭前の枯草が生えている当たりに化石密集層が露出しており、とても化石採集がしやすい環境にあったのですが…

光陰矢のごとし!
栄枯盛衰を思わせる有り様です。(T_T)


とりあえず、一番奥の崖の露頭で採集することにしましたが…

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この露頭も掘り込まれています。
穴の中で採集をしていると上にある砂が崩れてきそうな雰囲気です。
(・・;)

この本郷の露頭が本日のメインとなりました。
成果を見てください。



モミジツキヒ(右殻)

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モミジツキヒ(右殻)とアカニシ

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モミジツキヒ(右殻)

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ヤグラモシオ

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ダイニチフミガイ

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遊家の露頭での化石採集が全盛期の頃には、これからの化石も掃いて捨てるほど採集できたのですが、最近はこれらの化石もなかなか採集できないような現地の状態となってきています。



さすがに真冬の大晦日は、日が暮れるのが早いため、本日は午後4頃に化石採集を終了しました。
みたらしさんは、やや不満足の成果だったようですが、これが現在の掛川だと思って勘弁して欲しいところです。
m(_ _)m


みたらしさんも、もう家に着いた頃かな?(^-^)


さて、今年も残すところ、あと数時間となりました。
当ブログに訪問されている皆様の健康と御多幸を祈りつつ。
来年も当ブログを宜しく御願い致します。
(^_^)ノ

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